光の国専用
(鍵付き記事のパス:「地球平和連合」の略称)
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「……苦っ! マジで何だよコレ!?」
ウルトラ兄弟がハラハラと見守る中、チョコを咀嚼したゼロの素直な感想はそんな感じで、それに対しマンは「チョコだよ」と簡潔に答えた。
「ただのチョコな訳あるかよ! クソ苦ぇし、何か……豆? みたいなもん混じってんのが、合わなくてマズイ」
「ああ。それは節分の豆の余り。炒り直してもいないから、触感も悪かっただろ?」
淡々と答えるマンに、タロウとエースは「いつもの兄さんじゃないっ」と泣きそうな勢いで、ゾフィーとジャックは、「ホント何やってここまで怒らせたんだか」と、冷たーい目でセブンを見ていた。
「……これでも、99%じゃなくて80%台や70%台のを混ぜて使ったし、他にも生クリームとか色々入っているから、マシな方だと思うんだけどね」
そうポツリと呟いた後に、
「他のは、ちゃんと味見もして美味しく出来ているから、安心していいよ」
と微笑んだマンの笑顔は、いつも通り過ぎて逆に薄ら寒ぃ。と、ゼロすら思ったが、怒らせた原因については、セブンは頑として口を割らなかった。
そんな一部始終をタロウから聞いたユリアン達は、萌えるべきか怖がるべきか大いに悩んだが、
「昔、あんまりにも怒らせ過ぎて、キレるのを通り越してにこやかになったヒカリが物凄く怖かったのを思い出した。ってゾフィー兄さんが言ってた」
との補足の方に食い付いておくことにしたのだった。
オマケ
「……にこやかなヒカリさん、ですか。それは確かに凄く怖いですね」
「怖ぇどころじゃねぇだろ。何しでかすとそこまでキレんだよ」
「母さんもマン兄さんも、笑顔でキレることはたまにはあるけど、ヒカリさんが笑顔なだけで恐怖映像ですよね」
「だよな。マン兄も、あそこまで笑顔張り付かせてんのは滅多にないけど、ヒカリの満面の笑みって……」
「……うん。まぁ、色々と、若気の至りってやつでね……」
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