昨日遊んだ時に姉さんが描いた落書きマンガを
元にした貢物

資料０で、９割方帰りの電車内で勢いで書いたので、
色々間違ってたり変かも……

宇宙警察の合同会議の休憩中。Ｍ78星雲光の国支部所属のウルトラマンジャスティスは、地球支部の司令官ドギー・クルーガーのことを、普段通りの鋭く厳しい目付きで見つめていた。
その視線に気付いたドギーが、自分に何か用があるのかと尋ねると、ジャスティスは
「いや、別に。気にしないでくれ」
と答えたが、尚もずっとドギーを睨むように見つめ続けていた。
その為ドギーは、自分の気付かないどこかにおかしな所でもあるのかと不安になり、周囲にも尋ねてみたが、どこもおかしくなど無かった。

それもその筈で、端目には睨んでいるようにしか見えないが、ジャスティス本人は
「今日も、艶々の良い毛並みをしている。ピンと立った耳も、通った鼻筋も素敵だ。頼んだら撫でさせ……いや、触らせてもらえるだけでも充分だな。ふわふわの長毛種や小型犬も良いが、ああいった精悍な犬種なら、私がつれていても……ああ、でも、やっぱり、もしも飼うなら、コスモス(※地球で出会った犬)みたいな子が……」
などと、密かに犬愛を募らせながら、うっとりと眺めているつもりだった。

しかし、基本的に表情が険しいことや、時に融通の利かない正義感、そして宇宙全体の為に地球の生命をリセットしようとした過去などから、まさかそんなカワイイ犬好きな面があるなどとは、その場に居合わせた誰も知らなかった為、ドギー本人のみならず周囲も、「何か気に障るようなことでもしたんだろうか」とちょっぴり警戒していた。



それでも何とか無事に合同会議を終え、各々故郷や所属先に帰った後。

「おかえり～。お疲れ様ぁ」

と笑顔でジャスティスを迎えたコスモスは、大きな犬のヌイグルミを抱いていた。

「コレねぇ、貰い物なんだけどぉ、折角だからジャスティスにあげる～」
「……もらっておいてやる」

照れ隠しと言うよりは、胸がいっぱいになり過ぎてぶっきらぼうに答えたジャスティスは、犬のヌイグルミごとコスモスを抱き締めた。
そんなジャスティスに
(やっぱり～、コレにして正解だったなぁ。ヌイグルミ１つで、こぉんなにカワイイジャスティス見れるんだもんなぁ)
と、コスモスは密かに萌えていた。


そんな平和なある日のお話。